「神霊矢口渡」の舞台が現在の矢口の渡しの場所とは異なり、当時は新田神社付近を多摩川が流れていたという話を読んで、かなり昔の話なので流路ははっきりしないのかと思っていた。
ところがとある天神社の近くで水路跡を見つけた。左右両側に舗装された道のある立派な緑道で、最後はポンプ場だ。つまり暗渠だ。そして、これはどうやら支流ではなく、旧流路だと気づいた。
「古市場」という地名は現在の多摩川の両岸にあり、流路変更で分断された地名だということは気づいていた。丸子や等々力、野毛と同じである。
地図を見ると、それ以外にも流路跡がはっきり見える。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1e1BLJA3XTBVqmgzmGFVt7-1Ty9p1HXMo&usp=sharing
もともとは小向マーケットを見に行こうとしたら緑道があり、辿ってみるとポンプ場に行き着いて、「小向の渡し」という石柱(新しい)があった。こちらは二ヶ領用水という話もあって、明確な区別はできないのかもしれない。
参考資料はこのあたり。