The Original of Laura の造本が凄い

Vladimir Nabokov の The Original of Laura が届いた。

貴重な価値があるとして文学関係者らが公開を要望。存命するただ1人の遺族である息子のドミトリー氏(75)は約30年にわたって遺言を守るべきか悩み抜いた末、スイスの銀行に保管されていた原稿の公開を決断した。

 小説は断片の形で138のカードに残され、ドミトリー氏によると、浮気な美しい妻を持ち、自殺について思いをめぐらす学者が主人公という。

http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111401000175.html

というような成り立ちであるわけなんだけど、どのようにして本にしたかというと、残された手書きのカードの下に起こされた活字が並べてある。

そして、このカード部分にはミシン目が入っていて、切り離せるようになっているのだ。

これは2冊買って1冊は切り離してカードだけ綴じるのが正しい読み方か。
ナボコフが難しいのは分かっているのでなかなか読める気はしないが、未完成の遺作において尚、未読の段階にも関わらず、ナボコフには驚かされる。息子のドミトリィが最大の理解者として流石というべきか。